東京の質屋は、貸付事業より、宝石や貴金属、ブランドバッグなどを買い取って販売してくれる場所という印象が強いものです。
800年前に始まったといわれる質屋の長い歴史では、質屋はその時その時の利用者のニーズにあったサービスを提供することで、庶民の生活に根を下ろしてきました。
高価で流行の品物を、安価に入手できるという現在のブランド品や貴金属の販売は、今のニーズにぴったりあっているからこそ、人気が継続しているわけです。
質流れの質屋協会のセールなどは、質屋業界の若い世代が青年部として集まって、企画運営しているといわれます。
東京のどこの質屋のセールも、大盛況で、多くの人が少しでもよいものを、安く入手しようとつめかけます。
質屋は鑑定がしっかりしているから、コピーではない本物が、安く入手できると人気が高いのです。
中国からの観光客にも人気を集めています。
金銭を借りずに、金利分だけを支払って、美術品などを蔵に保管してもらう使い方もあるといいます。
モダンアートなどの貴重な絵画も質屋に集まることがあります。
掘り出し物を探したい人には、貴重な場所でもあります。
古くから質屋には、さまざまな読み方があります。
一六銀行は、質屋の七を1と6に分けていう言い方ですセブン銀行という言い方もありました。
セブン屋、七ツ屋などというのも、質屋のしちという語感から来た言葉です。
関西圏では、ひちやと発音されることから、ひちとひらかなで書かれた看板があるといいます。
英語ではpawnshopといいます。
東京の質屋は、多くは古い歴史と伝統のあるお店が多いものです。